11月になったので、
毎年この時期に読みたくなる本のお話を


そもそも私、並行して別のお仕事を続けながらなので
出勤の数自体は多くはありませんが
この業界は結構長いのです。

一番最初にお世話になったお店で辞める時にいただいた
皮のブックカバーを大切にしたくて
まめに本を読むようにしています。

かなり手にしっくりくるようになってきました??


そして、11月といえば
重松清さんの「その日の前に」を読みたくなります。

私は重松清さんの作品そのものを
だいたい道徳の教科書と位置付けているのですが
この作品は生きていくこと、またそれを仕舞うこと。
それがテーマになっています。

決して暗くはないのですが、
読みながらなんとなく金木犀の香りがどこかからするような
その家族の食卓が丸ごと目の前に浮かぶような
読みやすくて、読みやすいがために
その人の遺す言葉が痛く沁みるような
生きるとは、愛とは、と、色んなことを思ってしまう作品です。

何も思わなくても、一つ自分の中に温かい柔らかい思考が増えるような素敵なものなのでお時間のある方はぜひ。


少しだけネタバレなのですが、
淡々と過ぎる遺した言葉の中にある
「忘れていいから」という言葉に何度でも
私は心をギュッと掴まれてしまいます。


どれほどの愛で、どんな思いで
無理だとわかっていて
なんでそんな言葉が置いていけるのかな


まだ私はそういう真っ直ぐな愛に
出会っていない気がしてしまいます。


朝晩だけじゃなく、風が冷たくなってきたこの季節
少し泣いてしまいたいような気分のとき
ゆっくり噛み締めみてはいかがでしょうか。

居なくなってしまう人の話なのに
悲しくて涙が溢れるというより、
温かく包まれて涙が溢れるような作品です。


さ!!!!

次は温度差で風邪ひくような
性癖全開のどエロい話でもしよっかな??笑


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