布団の中の彼は干してある拘束具を指差すと「不安だから」と私に強請った。私は彼がいちばん美しく見えるように装飾した。希死念慮が纏わりつく彼の目が少しずつ虚ろになり、そして光を宿していく。彼の死の不安を掻き消すかのように噛みつき続けた。自分の唾液と彼の汗が混ざりあって噛み跡に水溜りを作った。