最高級のものを知らないと、二流や三流のものは楽しめないし、それ以下のものも楽しめない。
食べ物でも舞台でも、何でもそう。
音楽、絵画、建築、ファッション。
 
何も、お金を掛けろという意味ではない。
若いうちなら、美術館も博物も無料だし無理してでも、最高級のものを享楽する経験を、せめて年に数回はしておくと自分のなかに基準ができる。

良いものを感じる感性ができる。

本質を感じる感性がないから、二流や三流すら楽しめなまま歳をとってしまうと、ただ無為に時間を過ごすだけになってしまうのだろね。


歌舞伎座で義経千本桜を観てきたよ。
タイトルに「義経」とありますが、実は主役は源義経ではなく、義経に関わる家来や滅ぼされた平家の残党らが主人公です。
主人公、狐忠信こと「佐藤忠信実は源九郎狐」を團子さんが初役で演じていましたが、早口で独特な狐詞(きつねことば)になる時の声色と、緩急の取り方は猿翁さんにそっくりでした。
踊りのうまさも際立っていて、猿翁さんの再来かと思うほどの迫力でした。
今回観劇したのは、前半(Aプロ)でしたが、後半(Bプロ)では、狐忠信を尾上右近さんが音羽屋型で、新中納言知盛は坂東巳之助さんで、こちらも気になる。




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