粗悪で雑な刺激や快楽は、摂取すればするほど麻痺していく。
質のいいものは麻痺がまず起こらない。
少量で満足して、心地よい余韻が長く続く。

粗悪なものは刺激の強さで瞬間的に注意を奪い快楽を得るけど、それは新奇性に対する神経の反応であり、脳はそれを処理するために多くのエネルギーを消費する。

興奮としての快は一瞬で終わり、閾値が上がり、同じ刺激では満足できなくなる。
これが麻痺の正体で一時的な刺激は、興奮のピークを過ぎると神経が疲弊する。 

だからまた刺激が欲しくなるし、もっともっとと飢えていく。

良質な体験は、身体が“調和したまま動作している”状態なので、体験中に整った呼吸、安定した脈拍、穏やかな感情の流れがそのまま身体に記憶されるので、終わった後も神経の波形がゆるやかに持続する。

心地よさというのは単なる快楽ではなく、神経・代謝・筋緊張・呼吸のバランスが整っているサインで、一度その調和状態を経験すると、身体は「ここにいたい。この波形を保ちたい」と自然に同調を続けようとするのよね。

​​​​​​​それが、質のいいものが余韻が長く続く仕組みの根っこにある。

心地よくない刺激というのは身体にとって“エネルギーの浪費”で、エネルギーを節約しながら自己修復を促す働きをするのが身体の本来の役割なので、危険サインとして早く手放そうとして体感が持続しないようになっている。

どんなジャンルでも1流や最高のものに触れるというのが大切。

お金の話じゃない。
質の話。